6 軸センサを用いたテニススイングフォーム評価のための特徴抽出手法

摘要

現在，日本のテニス人口は439 万人と言われている．また，今後行いたいスポーツとしてテニスを挙げた成人はテニス経験者の2 倍近く存在する．そのため，中長期的なテニスの発展を考えたとき，ジュニアを含む若年層へのテニス普及策の重要性がさらに高まっていくといえる．しかし，日本において若年層がテニスを始める環境は必ずしも整っているとは言えない．その例として挙げられるのが部活動である．部活動は若年層がテニスを始めるきっかけのひとつだが，公立中学校の硬式テニス部のうち指導者が存在する部は全体の約1 割である．指導者がいなければ上達することは困難となり，長期的にテニスをプレーする可能性が低下すると考えられる．また，間違った打ち方でプレーを続けることで，プレーヤーが怪我を負う危険性が高くなる．これらの問題を解決するためには，指導者のいない若年層のための指導システムが必要と考える．