CNNを用いた着物と「似合う」帯合わせの研究

摘要

現在、日本において、日常的に着物は着られなくなり、ハレの日だけのものになってしまった。このことは、着物産業、着物文化にとって大変深刻な問題である。その理由の一つに、着物にどのような帯を合わせが分からないという問題がある。和装には多くの決まりごとがあり、着物と帯を合わせるには色だけではなく礼装の違いである「格」を合わせる必要がある。さらにそれぞれの「季節感」「風合い」「柄の意味」を合わせなければならないが、核家族が進み着物教育がされない現在の日本ではほとhどの人々にその知識はなく更に着物離れが進むことが危惧される。先行研究では、最近注目されているCNNモデルとVGG16モデルを用いて着物と帯合わせを試み「似合う」帯を抽出した結果約75％の高い正解率が得られた。