炭素繊維接着工法で補強された床版の樹脂注入併用型下面増厚工法による再補強工事報告

摘要

第二多里橋は、昭和47 年(1972 年)に国道183 号に架設された1 等橋TL-20(昭和39 年道示)単純活荷重合成鈑桁橋である。供用開始後47 年が経過し、その間に耐震対策（桁座拡幅および変位制限装置）や伸縮装置止水工、ひび割れ補修、舗装・防水の補修および炭素繊維接着工法による床版補強(平成13～14 年)が行われている。平成24 年度に実施された定期点検で変状度Ⅲ以上が確認されたので、劣化･損傷の状況確認、原因分析を目的とした詳細目視調査の結果を基に対策工法を検討し、補修および補強工事に必要な図書を作成して施工を行った。本文は、床版の再補強工事について報告するものである。