先端システムの超知能化を指向した機械学習技術

摘要

近年，機械学習技術はアルゴリズム設計から具体的な実用問題への応用までに関して，幅広く進展している.機械学習技術に対しては，今後益々，多方面な社会からの多様な要求が高まることが予想される.電気学会電子•情報•システム部門システム技術委員会では，機械学習分野に関する調査活動を行うために，平成22年4月に実応用を指向する機械学習技術調査専門委員会を発足させた.さらに，平成24年4月に，技術シーズ創出に向けた機械学習協同研究委員会およびサービス指向システムの最適化•効率化のための機械学習技術協同研究委員会といった基礎系と応用系の2つの後継委員会を設置し，機械学習分野に関する調査活動を継続した.平成26年4月に，学習アルゴリズムの高度化を指向した機械学習技術協同研究委員会を設置し，機械学習分野に関する調査活動を引き続き継続した.その後，平成28年4月に，エージェン卜との共創的な相互作用のモデル化に向けた機械学習技術協同研究委員会，平成29年4月に，実社会システムの高度なAI化を目指した機械学習技術応用協同研究委員会を設置した.以上のように，これまでに，機械学習技術やエージェント技術の基礎や実社会システムでの応用などについて調査活動や議論を進めてきた.