ICDL 2019参加報告

摘要

International Conference on Dielectric Liquids (ICDL:誘電液体に関する国際会議）は，米国電気電子学会(IEEE)の誘電•絶縁部門(DEIS)が主催し，本会議から隔年開催となつた国際会議である。ICDLは誘電液体と絶縁材料に関する技術交流の場として主に欧米各国で執り行われており，1958年のフィラデルフィア（Philadelphia,米国）会議を皮切りに，2017年のマンチエスタ（Manchester,英国）会議まで19回に亘り開催された。図1に，これまでの開催年および開催地を示す。20回目となる本会議はイタリアの首都ローマ（Rome)で開催された。会議期間は，2019年6月23日〜27日の5日間であり，ローマの中心部に程近いUniversity of Rome "La Sapienza"で開催された。プログラムに掲載された論文件数は166件（内訳はオーラル発表70件：，ポスター発表：96件）であり，200名を超える参加者の下で活発な討議が行われた。本報は，同会議の概要を纏めたものである。