タービンロータ翼溝部に対するフェーズドアレイ超音波法の検討

摘要

発電設備におけるタービンロータには、タービンロータディスクとタービンブレードに加工された 翼溝部を介して結合される構造のものがある。この翼溝部には運転環境により発生する応力腐食割れ や、繰り返し応力による疲労割れなどの損傷事例が報告されており、健全性の確認を求められるが、 表面検査手法を用いる場合はブレードの分解組立作業が必要となり、長期のブラント停止が不可避と なる。そこで本研究では、結合状態のまま実施可能な検査手法として、フェーズドアレイ超音波法の 適用性を調査した。