閉鎖性水域における藍藻毒の発生に及ぼす水質因子ならびに菌叢構造の検討

摘要

富栄養化した湖沼では、藍藻類の大量増殖によるァォコの 発生がしばしば観測される。藍藻類が産生する毒素は、野生 動物及び家畜の斃死を引き起こす可能性があることから、人々 の健康や持続可能な水利用のためには毒素産生メカニズムの 解明やその適切な予測が求められる。しカゝしながら、藍藻毒の 生理学的役割や藍藻毒を発生させる環境因子などについては 多くの既往研究があるものの、産生メカニズムやその予測につ いては未だ議論の余地がある。そこで本研究では、国内外の 湖沼で野外調査を行い、水質測定及び菌叢解析データをもと に藍藻類による毒素産生を予測可能かどうかについて、機械 学習の手法を用レ、て検討した。