特異交通事象における車両感知器データ欠測に対する旅行時間推計: アンサンブル学習によるアプローチ

摘要

1990年代前半，移動体通信などの技術を駆使し，カーナビゲーション装置を通じた交通情報サービスが盛hに試みられるようになった。道路交通情報通信システム（Vehicle Information & Communication System，以下VICS)はその代表的な存在で，構築後20年以上にわたり，安定的かつ継続的に運用が行われ，ドライバーの利便性向上に大きく寄与してきた。旅行時間はこうした情報サービスなかでもっとも利用価値の高い情報の一つに挙げられ，経路案内をはじめとして，その活用に対する要望は非常に高い。