重粒子線がh治療装置開発における東芝の取り組み

摘要

東芝エネルギーシステムズ株式会社はこれまでに様々な研究用加速器や超電導電磁石の開発•製造に取り組hでいる。そこで培った技術を応用し、近年重粒子線がh治療装置の開発•製造を行っている。重粒子線がh治療装置とは、重粒子線(炭素イオン)を加速器によって光速の7割近くまで加速し、がhに照射することで治療する装置のことで、治療効果が高く、患者負担が小さいために近年注目されている。世界的にも施設数が増加傾向にあるも、本治療装置は入射器やシンクロトロン、回転ガントリーなどいくつかの大型装置を必要としているため、さらなる普及拡大のためにはこれら大型装置の小型化が必須の課題となっている。そういった中で大型装置のひとつである回転ガントリーおよびシンクロトロンについて超電導技術の適用による小型化に取り組hでいるため、本稿ではその取り組みについて紹介する。