WG3活動報告: ディーゼル車の音音質評価（第7報）: ラウドネスとシャープネスの日時間変化を伴う主観評価用燃焼音の加工と合成

摘要

これまでの報告で，当音質評価技術部門委員会の委員が所属する機関の関係者を対象に実施した主観評価結果から，被験者が複数のクラスターに分かれており，かつ快適性因子をラゥドネスとシャープネスで構成される関係式で表現できることが分かった.また，クラスターが分かれる原因はラウドネスではなく，シャープネスによるものであった.被験者がクラスターに分類された結果に対し，WG3委員にてヒトの音印象に着目して調査と分析を行い，音印象に対する評価の重みづけの違いによりクラスターが分かれたことを明確にした.本報告ではクラスターを分けるシャープネスの影響度を明確化し， 主観評価結果を説明するラゥドネスとシャープネスの多変量析を行うために，実際のディーゼル車車内音をべースにしてラウドネスとシャープネスを独立して変化させた評価用音源の加工と合成を行った.結果を以下にまとめる.