DHCPv6 クライアントの実装差を利用したDNS サーバアドレス詐称攻撃

摘要

ネットワーク通信にIPv6 が使用されるようになっており，IoT 機器のようなネットワークに接続される機器や人々が所有するデバイスが増加することでより多くのアドレスが必要になることから，IPv6 の使用がさらに増加しつづけることが予想される．このように導入が進hでいるIPv6 は，ネットワークの発展とともに改良されてきたIPv4 とは違い，既に成熟したネットワークに導入されるため高い安全性と信頼性が必要とされている[1]．しかしその一方で，IPv6 の仕様の変更によりその変更に対応出来ていない機器の間で実装に差が存在していることが示されている[2]．そこで，本研究ではそのような実装差のひとつであるDHCPv6 とRDNSS の対応の差を利用したDNS サーバアドレス詐称攻撃が可能であるかどうかを検証する．