Zr-14Nb-5Ta-1Mo合金の磁化率と機械的性質に及ぼす冷間加工の影響

摘要

本研究ではZr-14Nb-5Ta-1Mo合金の鍛造材に冷間スウェージング加工を施し、加工による機械的性質、磁化率への影響を調べた。97%までの冷間加工が可能であり、良好な加工性を有することがわかった。97%の加工による加工硬化よって高い引張強さ（1053 MPa)と大きな破断伸び(16%)が得られた。また磁化率とヤング率への影響は小さく、加工後も低磁化率（18.1×l0~(-9)m~3kg~（-1）)および低ヤング率（67GPa)を示し、新たな医療用金属材料として実用化できる可能性がある。