アルミニウム合金（A7N01）のフレッティング疲労特性に及ぼすバニシング加工の影響

摘要

著者らはこれまでに固体潤滑被膜処理を施した場合のフレッティング疲労試験を繰返し周波数10Hzで行い，高応力レベルではかなり有効であるが低応力レベルでは徐々に低下することを明らかにした．さらに，近年では部材などに高速度で力が作用することもあるため，繰返し数10~7回を越える疲労試験の検討も要求される．そこで本研究ではマレッティング疲労の低応力レベル（疲労限度付近）での寿命向上を目的としてボールバニシング加工を施し，また，超高サイクル疲労試験機を用いてオートバイと同程度の周波数150Hzでフレッティング疲労試験を行い，長寿命領域でのフレッティング疲労強度に及ぼすバニシング加工の影響について検討した．