ZnO-Al_2O_3-SiO_2-TiO_2 ガラスの結晶化挙動

摘要

体積結晶化を示すガラスに核生成熱処理を行い、十分な量の結晶核を生成させた後に結晶化させると、隣接する核が互いに結晶成長を阻害して結晶が微細となるため、透明結晶化ガラスが得られる。この様な透明結晶化ガラスは、ガラスの優れた成形性·透明性に加えて、結晶相由来の光学特性を併せ持つことができるため、光学材料への応用が期待できる。透明結晶化ガラスに適切な核生成熱処理を行うためには、核生成速度の温度依存性についての知見が重要である。本研究では、体積結晶化によりZnAl_2O_4 結晶が析出するZnO-Al_2O_3-SiO_2 系ガラスに、核生成を促進する効果がある核生成剤TiO_2 を添加した際の結晶化挙動の調査を行った。