流れに起因する自動車車内騒音の数値解析: 流体解析結果を構造解析用メッシュに投影する際の留意点

摘要

本報ではCFD解析結果である板表面での流体力学的な圧力 分布を，板を表デルにおける境界条件として使用す る際の意点を確認し，以下の点をまとめた. ·板表面に分布する高波数成分まで含む流体力学的圧力分布 のうち，板振動に寄与する成分は低波数成分のみである •板表面に分布する流体力学的圧力分布を，構造や音響の波 長から定めた粗い要素分割のメッシュにマッピングする際， 距離補間を用いると圧力分布によるパワーされるが， その分布を用いた構造モデルの応答は精度が劣化する.こ れは圧力分布のうち構造振動に寄与しない高波数成分が， 不適切にマッピングされるためである. · FMBEMを用いた音響計算の適用可能性を示した.