HP/BG併用熱供給システムによる風力発電出力ランプ変動抑制の検討: 実証試験による制御手法の評価

摘要

本論文では，著者らが提案するHP/BG併用熱供給システムの制御手法を提案した。また，WF出力?予測データを用いて1日間の時系列シミュレーションおよび実機による実証試験により出力変動抑制効果を検証した。シミュレーションおよび実証試験の結果より，要件逸脱率が低減されることが確認できため，提案システムおよび提案手法が出力変動抑制に有効であると結論付けられる。一方で，実機とシミュレーションの乖離はいまだに存在するため，熱モデルの採用などによるシミュレーションの高精度化を今後の課題としたい。また，今回は特定の1日間を対象とした検証を行ったが，別のWF出力ケースや長期間における検証も行っていく予定である。最後に，本研究の成果はNEDOの委託業務の結果得られたものであることを付記し，関係各位に謝意を表する。