自然層流設計におけるReynolds 数の考察

摘要

非圧縮非粘性２次元翼理論（ポテシャル流理論）に基づく圧力分布と翼形状との関係（Sato の方法）を利用して、３次元後退翼上の遷移点の後退角及びReynolds 数効果を調べ、さらに高Reynolds 数条件で遷移位置を後退するのに有効な圧力分布の検討も行った。その結果、高Reynolds 数条件において遷移位置を後退させて自然層流翼効果を改善できる有効な圧力分布の創出と翼形状の設計法を構築することが可能となった。今後は、マッハ数及び揚力効果を取り入れると共に、翼厚の制約も考慮できる手法に拡張する必要があるものと考えている。