神経検出のための電波型内視鏡アンテナシステムによる基礎検討

摘要

カメラ型内視鏡を用い映像を通して、手術器具を挿入し行われる内視鏡手術が近年多くなっている。この手術の際に臓器の周りにある脂肪を取り除かなければいけない場合がある。その場合、内臓脂肪と神経が同色系であり、カメラ型内視鏡では神経の位置を正確に把握できず傷つける恐れがある。これを防ぐために手術器具の先端に直径10mm程度のマイクロストリップアンテナを取り付け神経の検出する方法を提案する。検出可能な周波数を決定するためにシミュレータを用い、神経の有無での反射波の差を比較した。結果として神経の検出が可能であることを確認した。