送電線故障情報システム（FAST）を用いた送電用避雷装置の動作検証

摘要

北海道電力，中部電力および北計工業で共同開発した送電線故障情報システム（FAST）[1] [2]は，高帯域の非接触電磁界センサ[3]を用いて故障サージを捉え，到達時間差原理から故障点標定と故障様相を分析する装置である。本システムにより，電力設備で発生する地絡･短絡現象［4］［5］［6］［7］から雷サージや誘導雷によるフラッシオーバ現象［8］［9］［10］，送電用避雷装置の動作および位置の特定［11］［12］など，過渡現象含め解析することが可能となった。