添加剤供給型空気清浄装置によるタバコ煙除去に関する研究

摘要

新たな空気清浄技術として注目される添加剤供給機構搭載の空気清浄機の試験を行い、以下の結果を得た。 1)新型空気清浄機は添加剤供給機構を作動させない場合でも、タバコ煙由来の有害化学物質に対して高い除去性能を発揮した。VOCs、アンモニア、硫化水素の除去性能を相当換気量(CADR)で求めた。VOCで150m~3/h、アンモニアで61.6m~3/h、硫化水素では200m~3/hを示し、高い除去性能が確認された。 2)添加剤供給機構を作動させると、ホルムアルデヒド、VOC、アンモニア、硫化水素とアセトアルデヒドなどの除去性能が向上した。 3)使用する液剤の種類により除去性能の向上性(回復性)は異なる。本機構非作動時の除去性能を100とすると、液剤A使用にVOCは187になり、ホルムアルデヒドでは、143に除去性能が向上した。同様に、液剤Bでは、VOC:175，ホルムアルデヒド:129、液剤CではVOC:150，ホルムアルデヒド:173にそれぞれ除去性能が向上した。