TiO_2ナノ粒子生成中の誘導熱プラズマトーチ内の二次元温度分布および粒子核生成過程の検討

摘要

ナノ粒子とは，直径が100nm未満の超微粒子を指す.ナノ粒子は比表面積が著しく大きくなることで表面での反応が促進される.さらに，表面に露出される原子の割合が増加することから，バルク材とは異なる物理的および化学的性質を示すようになる.このことから，ナノ粒子は電子·環境·エネルギーおよび医療分野など非常に様々な分野への応用が期待されている.例えば，酸化チタン(TiO_2)ナノ粒子は光触媒材料，色素増感型太陽電池材料および顔料などへの応用が期待されている.また，金属イオンドープ型TiO_2(Metallic-ion doped TiO_2)ナノ 粒子は，可視光応答型光触媒材料やアトピー性皮膚炎等の皮虜炎に対する外用剤材料として期待されている.