首都圏近郊の勾配区間における変電所及び車両データによる列車運転エネルギーの評価

摘要

中央線E257系列車が、勾配区間穴山SS〜長坂SSを走行する際の変電所と車両の実計測及び挙動の把握を行い、データ抽出条件を基に、穴山SS•長坂SSの平均母線電圧やE257系の架線電圧と回生電力、回生絞込みや発電電力等との相関性の評価を行い、特に、変電所の母線電圧、整流器の軽負荷電圧特性による車両の回生絞込み量や発電電力量への影響について定量的な評価を行った。本内容を踏まえ、今後、列車運転エネルギーの削減策として、変電所での母線電圧のタップ変更による変電所の母線電圧制御のあり方や電力貯藏装置等の利用等による車両への省エネ寄与度の効果の定量的な評価へつなげていきたいと考えている。