委員会中間報告施工·保全委員会　トラブル情報活用小委員会

摘要

工業製品は一般的に工場内の機械化された設備にて大量生産されている。一方、建築物においては、受注後の単品生産品であり、生産場所も建物の立地場所であるのが一般的である。また、生産過程においても、工場における生産のような完全な機械化は難しく、作業員の手作業による部分が多く残されている。そのような理由から建築物の品質を均一化するのは難しく、トラブルを生じやすい性格を有していると言える。さらに、トラブルが発生した場合においても、情報をそれぞれの現場へ展開する必要があり、条件の違いから求められる対応が現場毎に異なる場合が多く、それらは各現場担当者に任されている状況である。