市庁舎の環境負荷削減と空調システムのエネルギーマネージメントに関する研究(第2報)　市庁舎の蓄熱式空調システムの運用初年度における性能·挙動分析

摘要

本報では市庁舍の蓄熱式空調システムの性能·挙動分折を行った。冷房期における始端層目標温度が目標蓄熱量の設定の誤りにより、幾つかの不具合が検証されたことは本研究を通したコミッショニングによる成果ともいえる。熱源の増段·減段条件の最適化により次年度の運用改善·さらなる省エネルギー化が期待できる。2次側の制御は良好に行われていたものの、冷房期では送水限界温度設定を上げたことと台数補正機能に対する送水温度設定との不整合によって、また暖房期では2次側負荷が大きく蓄熱不足によって蓄熱槽温度成層特性が悪くなっていた。