学校施設におけるエコ改修の計画·設計に関する研究:エコ改修が空調用消費電力量に与える影響

摘要

①空調用消費電力量の低減が期待されるエコ改修を実施しても、改修効果が得られていなかった。 ②空調設備は震災後暫くの間、節電意識の向上により使用が抑制されていたが、その後は震災以前と同程 度、若しくは増加傾向にあった。 ③冷暖房設備を運転する際、教室の扉や窓を開放したまま、若しくは暖房区画用の扉を開放したままで、冷暧房を行っていた。 ④冷暖房設備に関して、計画時の想定と異なる使用実態や改修後の不適切な使い方等により、改修効果が認められなかったと考えられる。 ⑤エコ改修の効果を得るためには、教職員や児童に対して、一つ一つの改修項目の目的、改修後の適切な使い方等の情報を的確に伝える必要がある。