シーリングファンの簡易空調設計に関する研究(その2)室の天井高及びシーリングファンの風量が居住域風速及び循環風量に及ぼす影響

摘要

台数検討に関しては、気流の分布に多少の違いがあったものの、風速、風量においてはほぼ等しい結果が得られた。よって、今後CFが均等に配置された室空間を想定し解析する際は、CF1台が占める体積の解析空間で設置台数1台として解析しても問題はないという結論を得た。高さ検討に関しては、天井高が変わると居住域での最大風速がO.lm/s前後変化するが、平均風速はほぼ等しいという結果が得られた。しかし、巻き込み風量に応じて風速分布や上下風量にも若干の差異が生じる場合があるため、境界面での上昇気流に着眼する必要があるという結論を得た。風量検討に関しては、本報の解析空間条件においては、室形が等しい場合、風量の条件は1条件のみの解析で問題はないという結論を得た。