大きな伝送損失を有する高速ディジタル信号伝送用多芯ケーブル技術

摘要

MILLケーブルの一例として試作した、直径0.1mmのウレタンエナメル電線(UEW)04を9本束ねてカーボンファイバーを絡ませた結束MILLケーブルの両端に、低速データ伝送用40-40フラットケーブルを接続して1.4mほどさになった組み合わせケーブルと、パラレルATAインターフェースに使用される高速データ伝送用40-80フラットケーブルとをドライバ・レシーバ間に接続して、伝送特性とクロストーク特性を評価した。その結果、高速データ伝送用40-80フラットケーブルではクロストーク問題が発生するが、結束MILLケーブルと40-40フラットケーブルの組み合わせケーブルではクロストーク問題が発生せず信号品味が維持されることが判った。この結果から、孤立電磁波理論とMILL技術の有効性と信賴性が倂て確認された。結束MILLケーブル、40-40フラットケーブル、別に試作したMILLフラットケーブルの評価結果報告は紙面の都合で省略する。