熱源·空調システムの最適制御技術の導入に向けた研究 (第1報) 冷却水系統における最適制御手法の検討とエネルギー削減効果の試算

摘要

外気湿球温度を基に冷却水温度を制御することにより、熱源システム全体が効率良い運運となることを示した。また、冷却水流量制御を行うことにより、冷却水ポンプ動力を削減でき、熱源システム全体のエネルギー消費量を削減できることを示した。本報では、冷却水流量の下限設定値を低くし、かつ、冷却水温度を式(1)を用いて制御することで、特に直焚吸収式冷温水機に効果があることを推定した。今後は、本報にて検討した手法を実運転で検証し、有効性を評価する予定である。また、式(1)の係数a、bは機器の特性や構成により異なるため、对象となるシステムに合わせ、求めなければならない。以上のことより、類似のシステムに簡易に適用できる手法を検討することも必要と考えられる。