密集市街地における路地を活かした景観・防災まちづくりに関する研究:東京都中央区月島地区と京都府京都市東山区祇園町南側地区の事例分析

摘要

近年、東海、東南海・南海地震の発生の危険性が高まっており、三重県の密集市街地でも対策が求められている。その一方で、全国では路地の持つ魅力が見直され始めており、密集市街地において路地を活かした景観・防災まちづくりに関する様々な取り組みが展開されている。三重県の密集市街地においても、観光資源としての路地を持つ漁村集落、歴史的市街地である密集市街地が多くみられ、いずれも路地による良好な景観を残している。いかにして観光資源としての路地を保全しながら安全面・防災面の整備を行っていくかが三重県における路地を活かした景観・防災まちづくりの課題となっている。