アンコールからコンポンズヴァイのプレア•カーンに至る王道沿いに分布する宿駅寺院

摘要

アンコール時代王道沿いの遺構のうち、一般的に"宿駅"と称される遺構はおよそ3つのタイプに分類される。ーつは、プレア•カーン碑文に登場し、ジャヤヴァルマン7世（12世紀後半）と関連付けられるAkni Guriha（サンスクリット語で「灯明のある家」。以下本稿では一般的に仏語で呼びならわされているGites d'etapeを用いる）、2つめは同様に一般的に仏語でTemple d'etapeと呼びならわされている寺院で、こちらはアンコール•ワット様式に基づくことからスーリヤヴァルマン2世（12世紀前半）との関連が指摘されている。