東北タイの地形条件とタメール遺跡の立地と境內空間の方位に関する研究: ダンレック山脈·ムン川流域が構成する東西軸との関係

摘要

古代遺跡の立地における場所性と空間構成について、その自然環境の認識との関係からの検討は重要な課題となっている。本研究は東南アジアにおいて、その中央を東西に構成するダンレツク山脈が古代から地域空間認識において重要な意味をもっていたという仮設から、ダンレック山脈の北側の東北タイのクメール遺跡の空間構成について検討を加えるものである。なお本研究は「アンコール(王城)地域の山(プノン）と水(湖·川)崇拝と水運·方位軸について」 (2010大会)の関連継続研究でもある。