下水熱利用による未利用エネルギーの有効利用の検討 (その1) 建物熱負荷に対する下水熱利用システムの検討

摘要

未利用エネルギーの一つである下水処理水の熱利用は、下水処理水の温度が年間に亘ってヒートポンプ冷凍機の熱源水として適当であり、安定している。ただし、下水処理水量は建物の熱負荷に係らず変化し、下水処理水の持っている熱を有効に利用するシステム構築が肝要となる。本報では冷温熱に変えてから蓄熱するシステム提案を行ったが、熱の有効利用、熱損失などを考慮すると原水の貯留システムも提案できる。