トルシア形高カボルトで一体化した鋼木複合断面部材の開発その7　一体化接合部の経時変化に関する実験

摘要

トルシア形高カボルトを用いた鋼木複合断面部材の一体化接合部の経時変化を実験により調査した。1年経時の試験体のボルト張力は1日経過時の約12％まで低下し、荷重降下点は5kNであった。また約9.6kNの荷重をかけたクリープ実験では、140日目までは1か月に0.05mm程度の割合で変位が進行したものの、その後湿度が上昇すると、変位量に僅かながら減少傾向がみられた。また無負荷の試験体に比べボルト張力の低下の割合は小さく、これは2面せh断形式の影響が考えられる。