'環境配慮型庁舎'実現への取り組み、その環境性能に関する研究(第1報）現庁舎における環境実測と執務者アンケート

摘要

1) 着衣量は、男女とも季節ごとで適する服装を選択しているが、女性のスカートのように季節を問わず着用する服装がある。現状の温熱環境は、執務者側の服装による調節だけで快適にするのは難しい環境であると考えられる。2) 空気環境は、冬期、夏期の空調使用期間はCO_2濃度、等価騒音レベルとも基準値を超えていた。中間期に窓を開ける時間帯は、CO_2濃度が低下する代わりに騒音レベルが基準値を超える環境となっている。3) 音.光環境の実測結果は基準値を超過しているが、執務者は不満と思っていない。執務ェリアや季節、勤続鉄年数による環境への順化ではない原因があると考えられ、例えば執務者の業務の作業内容などが考えられる。4) 現庁舎の環境性能検証を行い、執務室の環境が多くの課題を有していることがわかった。本研究で得た知見を新庁舎の設計·計画に反映していく所存である。