大規模複合用途建物の熱源·空調設備改修プロジェクトのコミツショニング第3報　コミツショニングのためのBEMS構築と計測データボイントの管理·確認方法

摘要

本報では、Cxには不可欠なBEMSの構築と計測ボイントの管理や確認方法について、いかにOPRをとりまとめかを中心に報告した。本報執筆時点では、まだ施工期間中のため、機能性能試験で要求した測定ポイントの確認試験を実施し始めたところであり対応策の検証にまでは至っていないが、現時点で明確になった課題もある。その一つが、G-UCの決め方である。G-UCは、竣工後のデータ活用時にポイントを識別するのに有用であるが、施工期間中の早い段階でG-UCを決めることにより、施工の合理化にも役立つものとして期待していた。しかし、ポイントを制御盤に割り付ける初期段階で決めることが困難とされ、施工の合理化には至らなかった。これは、施工者が、このコード自体のルール化を求められていると勘違いしたためである。ルール化せず、単なる通し番号的なコードをG-UCにすればこの問題はなくなる。