燃料電池による一次エネルギー削減効果に関する研究 その2 一般電気事業者を対象とした一次エネルギー及びCO_2の時刻別原単位に関する解析と関西エリアにおける一次エネルギー及びCO_2削減量

摘要

①震災前後の年積算発電量で石油系汽力発電の占める発電電力量構成比率は、関西電力では17ボイント増加する。②震災前後において火力発電が全体の電力構成に占める比率は、関西電力では29.8%から81.3%に増加する。③震災前後で比較すると、震災後は原子力発電が停止し、相対的に一次エネルギー消費原単位の大きい石油系汽力発電の稼働率が増える為、全電源平均値と時刻別原単位は増加する。④全電源平均値と時刻別一次エネルギー消費原単位(年平均値)を比較すると、北陸電力以外では、震災前で1.0～2.1[MJ/kWh]、震災後で0.4～1.8[MJ/kWh]程度の差がある。時刻別一次エネルギー消費原単位(年平均値)を全電源平均値で基準化すると震災前で134～160%、震災後で81～128%となる。