沖縄の海岸で5年間暴露した大型RC柱に関する実験的研究

摘要

沖縄県は高温•多湿で塩害の影響を受けやすい地域である。そのため、塩害によるRC構造物の耐震性能と耐久性能の劣化が社会問題になっている。そこで山川らは、塩害損傷したRC柱の耐震性能と耐久性能を把握するため、2004年より実大に近い断面積を有する大型RC柱の暴露実験を沖縄の西海岸で開始した。2007年に塩害損傷した3年暴露RC柱試験体と、塩害の影響の少ない場所で存置した無損傷の基準RC柱試験体の水平加力実験を行った。