全ねじボルト埋め込み接着接合部の基本性状に関する研究: その6 純曲げ状況下における耐力性状と破壊要因

摘要

本研究室では木質ラーメン構造のモーメント抵抗接合を想定した全ねじボルト接着接合(IIWC雨宮氏によって提案)の研究を行ってきた。2006年度、2007年度には本接合の単調引張実験を行った。地震荷重時、木質ラーメン構造の接合部には曲げ·せh断力等による複合応力が作用する。各応力の影響を明確に把握するため、本研究では先ず曲げ荷重のみに焦点を当て、接合部に純粋な曲げ荷重を与える実験を行った。ボルト間距離の違いでどのような影響を生じるかを把握することが目的である。