欠陥を有する現場溶接型柱梁溶接接合部の変形能力に関する実験的研究　その1 　実験概要

摘要

建築鋼構造分野において柱梁溶接接合部に端部溶接欠陥が発生した場合、脆性破壊の起点となり柱梁接合部の変形能力を大きく低下させる可能性がある。工場溶接型接合と現場溶接型接合では初層部に発生する欠陥の位置が異なることから、溶接欠陥が変形能力に与える影響も異なる。そこで「建築鉄骨梁端溶接部の超音波探傷検査指針」1 ) において工場溶接型及び現場溶接型上フランジに比べ、現場溶接型下フランジは欠陥長さの境界値が厳しく設定されている。