断層近傍で観測された強震動の上下動特性

摘要

本研究では、断層近傍における上下動特性と、強震動 上下成分の距離減衰特性について検討した。以下に、得られた知見を記す。1)強震記録におけるV/H比は PGA では平均0.54、PGV では平均0.36となり、PGV においては従来の指摘を下回2)既存の上下動距離減衰式は、近年発生した地震の断層 極近傍において？0八、?0Vを過小評価し、その傾向は断 層に近づくにつれ、より顕著になる。