土佐派荒壁の耐震性能に関する実験的研究

摘要

土壁を用いた実大試験体による静的加力実験を行い、その構造特性の評価を行った。実験結果から、土壁の剛性・強度は、壁材料のせh断強度と骨組みのそれらとの和として近似でき、変形角が1/10[rad]程度まで進むと、土壁による抵抗力はほとhど失われて骨組みのみの強度に漸近することが分かった。土壁の壁倍率を2～2.5 程度に評価設定出来る可能性も窺えたため、土壁の利用により安全で使用性の高い建築物の構築が期待できることを明らかにできた。