戸建住宅生産供給システムにおけるクレーム半減方策に関する一考察:その１ 戸建住宅の生産供給プロセス分析

摘要

競合他社がいる中でできるだけ早くお客を確保したい、無駄な人工をかけたくないという思惑と、トラブルをなくし、また、建築主の思い通りのものを作りあげるために確認や話し合いをじっくりとしたいという思惑の両方のせめぎ合いの中で、会社の規模、工法、住宅生産供給システムの違いによってそのプロセスが決まっている。会社の規模が大きくなるほど数をこなす必要があり、分業化している。分業化による情報伝達ミスをなくすため、契約の時期を遅くし、実物を想像できる状態にしてから契約を締結している。逆に規模が小さくなると、契約を早く締結し、無駄になる人工が少なくなるようにしている。