細長比の相違を考慮した復元力モデルによる多層ブレース骨組の損傷分布に関する研究その２ 損傷分布則の適用性

摘要

座屈後挙動を反映したブレースの復元力モデルを用いて，耐力分布および細長比をパラメータとした多層ブレース構造の地震応答解析を行った．文献1)による予測値と比較すると，細長比が小さく座屈後の復元力の劣化勾配が急になるモデルでは，損傷集中層の塑性ひずみエネルギーが予測値を上回るものが多くみられた．