手賀沼畔に自然環境と都市生活者の接点をつくる社会実験のデザインプロセス: 都市近郊の湖沼における水辺公共空間活用を通じた実践的研究その1

摘要

都市化の進展とともに、都市生活者が自然に触れる機会が減少し、欧米を中心に子ども達の「自然欠乏症候群」1) などが問題視されて久しい。我が国では、土木や造園、生態学の分野で環境保全型の空間分析やデザインに対する研究は散見されるものの、都市生活者と自然をいかに接続するかという視点での公共空間デザイン手法はまだ確立されておらず、実践を通じた知見の蓄積が必要な段階である。