原宿・表参道地域における道路と建物の間の余白に関する調査・分析

摘要

都市にある商業地域内の多くの建物は高い建蔽率を最大限活用して建築されている。これらの集合により構成された街路空間は道路の際まで建物のファサードが迫り、道路と民地の境界が明確化されている。一方、原宿・表参道地域をはじめとする住商混在地域は、建蔽率の低い住居系の用途地域に商業が入り込み、そこで生まれる道路と建物の間の余白は、道路と民地の境界をあいまいにし、商業的設えやものの溢れ出しが見られる。さらに、微地形の影響を受け、道路への擦り付け方により、多様な余白が生まれ、独自の街路空間が形成されている。