大船渡市の防災集団移転地における高齢者の外出状況と交流関係に関する研究コミュニティの状態と支援の違いによる防災集団移転地に住む高齢者の状態の変化に関する研究 その 3

摘要

本研究では，岩手県大船渡市における防災集団移転移転（高台移転）後の自治会の有無や活動内容，高齢者の外出状況や交流関係の変化について調査し検討した．高台移転した住民のほとhどが元々住hでいた地区に移転できているため，移転する際に不安や問題はあったが，現在，多くの人が高台住宅は暮らしやすいと思っている．その理由は人間関係が重要であり，移転後，自治会活動や交流が行われる理由にもなっている．しかし，自治会活動に参加していない人や，交流が疎遠になっている人も存在し，この理由にも人間関係が関わっていた．以上のことから，高台移転後，交流が疎遠にならないためには良い人間関係を構築する必要があり，交流を始めれるようなきっかけを提供することがコミュニティ支援の果たすべき役割である．