耕作園地の集約による文化的景観の維持に向けた課題: 愛媛県明浜町狩浜地区における果樹が形成する文化的景観を事例として

摘要

改正文化財保護法では文化的景観を文化財の一領域に加え、生業や日々の営みと結びついた固有の景観を積極的に保護対象とした。しかし、労動力の低下等によって生業を继続していくことが困難な状況にある中山間地域においては、耕作範囲の集約を視野に入れながら農景観を維持する方法を模索する必要がある。