施設立地を用いた移動時間分布の推計: 利用施設の居住地からの移動時間分布モデル　その2

摘要

本研究では、生活行動アンケートで調査した利用施設までの移動時間分布を、理論的に構築した施設立地を考慮した分布モデルを用いて推計を行った。決定係数は、推計を行った160項目中、112項目で0.6以上、74項目で0.8以上となり、ガンマ分布•移動時間分布モデルほどの精度は無いが、移動時間の推計を都市空間と関係付けて行うことが出来る。しかしノくスや都心の自動車の利用では推計精度が非常に低い。施設立地•移動時間分布モデルを用いた場合、施設の立地を変数として取り入れることで、地域による移動時間の違いを表現できることを明らかにした。