マルチエージェントモデルにおける歩行者密度と歩行速度および流動係数の関係の考察: 歩行者シミュレーションシステムSimTreadの基本性能　その5

摘要

歩行者の前方に衝突判定領域を設け、この領域内に他者や障害物が存在する場合には方向転換や減速するというように、人間の歩行をモデル化したマルチエージェントモデルにおいて、歩行者密度と歩行速度および流動係数の関係を求めた結果、既往の実測実験式によるそれと概ね同じ傾向となり、群集歩行の基本特性が再現されることが確認された。