添板にアルミ溶射を施した髙力ボルト接合部のすべり試験

摘要

鋼構造建物において，施工性·経済性の観点から高カボルト接合部のコンパクト化を図るためには，ボルト本数を低減させる必要がある.本研究では高いすべり係数を確保できる方法として，摩擦面にアルミニウムを溶射する方法に着目する.文献1)ではアルミ溶射摩擦ダンパーの静的·動的載荷実験により0.8～1.0程度のすべり係数を，文献2)では厚さ0.1～8mmのアルミ板またはアルミ箔を母材·添板間に挟hだ高力ポボルト接合部のすべり試験により0.6～0.9程度のすべり係数を得ている.